古来からの儀式で「水合わせの儀」というものがあります。これは新郎新婦のお互いの実家の水を汲んできて、ひとつの杯に注ぎ合わせた水を飲む儀式です。別々の水(環境)で育った新郎新婦がそれぞれの家風の違いを乗り越えて一つとなり、二人で新たな家庭を築いていけるようにと願いが込められています。
忠孝酒造ではそんな水合わせの儀に習い「甕入れの儀」をご提供しています。時の経過と共に丸く、やわらかく、そして奥深い味わいに熟成していく泡盛の古酒のように、おふたりの間柄が末永く発展し、素晴らしい夫婦になって欲しいとの願いが込められています。また、この晴れの門出に新郎新婦・ご両親様、会場にお越しの皆様方の想いが注ぎ込まれた、甕(お酒)を「家の宝、家のお酒(家酒家宝)」としてお二人の子や孫の代まで大切に飲み継いで欲しいと思っています。是非、毎年の結婚記念日には、ご家族やご友人を甕に入った古酒を飲み交わしながらお二人の思い出や夢を語り合い、絆を深めてもらえれば幸いです。
琉球城焼は、忠孝酒造の自社窯「忠孝窯」で職人が一つ一つ丹誠込めて作った甕です。その甕には窯変(ようへん)という模様がついており、これは炎が織りなす自然の造形で、二つとして同じものは作れません。その甕にお二人の名前やお好きなお言葉などを彫り込みことにより世界に一つだけのお二人の甕になります。