June 10, 2005
みーぐち
沖縄方言の「みーぐち」とは、その日一番のお客さんのこと。
コザンチュに言われたことがあります。
「万一あなたがみーぐちだったら、きれいなお金の使い方をしなさいね」。夜の街コザだけに、これを肝に銘じています。
水商売ですから、遅く行ったにもかかわらず「みーぐち」になってしまう場合もあります。そのときは「マスター、ビールでも飲んで」♪
少々懐が寂しくても、それが礼儀というもの。だって、水商売のイロハというか、お酒のルールとは、お店だけでなくお客さんにも求められるはず。
ある店でのこと。毎晩、店がオープンすると同時にやってくるお客さんがいました。そのお客さんは飲み物を注文をしません。単にゆんたくだけ。
注文を促しても「まだ飲みたくない」……。彼はお店に10円のお金も落とさず、1時間も2時間も時間つぶしのゆんたくだけをして帰っていきます。
水商売は「みーぐちのお客さんが良かったら、その日1日OK。みーぐちがハズレなら、その日の売り上げは期待できず」というゲンかつぎの世界ですから、こんなお客さん(お客さんではないな)は非常に嫌われます。
つまり、「みーぐち」の意味を理解していない人は常識ハズレと言わざるを得ません。これって沖縄だけではなく、全国どこでも一緒のはず♪
みーぐちではなくても、バーに入って他のお客さんとくっちゃべりながらも注文をしない人もいます。魂胆は、知り合いがいればその人のお酒にありつこうというわけ♪
客商売ですから表面上は誰にでも「いらっしゃい♪」ですが、内心では「あ、コイツまた来たか」か、あるいは「おっ、来てくれて嬉しいなぁ」のどちらかに分けているはず。
ビンボーであっても、ゆめゆめ自分は、前者になりたくないぞ!
たかが酒、されど酒。
酒を通してのお金の使い方に、その人の人格が現れるから怖い。
「わーい、ラッキー。今日も奢ってもらってタダ酒飲めたぞ」と単純に得した気分になる人もいるけれど、それと引き換えに失っているものは大きいのだ。
投稿者 : June 10, 2005 12:46 AM
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