忠孝南蛮荒焼甕について
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忠孝南蛮荒焼甕(ちゅうこう なんばん あらやきかめ)

〜古酒への想いから生まれた熟成甕〜

南蛮荒焼は、琉球王国が海外貿易を盛んに行っていた十五〜十六世紀に東南アジアから伝来した南蛮甕を起源とした釉薬を使わずに焼き締めた焼き物の事で、泡盛の保管をはじめ、古酒造りに欠かせない容器として使用されてきた。しかし泡盛文化を継承していくなかで、泡盛自体に関する研究は数多くなされてきたが、甕の研究はほとんどされていなかった。

そんな中、平成元年、忠孝酒造会長・大城繁が「酒造家として泡盛がよくなるような甕を開発したい」と古酒に対するこだわりから泡盛を熟成させる甕の研究が始まった。

土は、地元の「島尻ジャーガル」というよく締まる沖縄独特の土を使用。土の配合、火の温度の上げ方、独自の設計など、さまざまな試行錯誤を繰り返しながら「よい泡盛つくり、よい古酒造り」を基本理念に県内泡盛メーカーとしては始めて泡盛熟成容器の開発に成功。

収縮率四十五%の忠孝南蛮荒焼は、たたくと金属音がするほど焼き締まり泡盛貯蔵に最適な甕に仕上がった。以来、忠孝酒造では、自社の泡盛を自ら焼き上げた甕に詰めるという新たな歴史を刻んでいる。

忠孝南蛮荒焼甕 工程
泡盛古酒/ろくろ形成 1.ろくろ形成
粘りのある土でひとつひとつ丁寧に作り上げる。
泡盛古酒/乾燥 2.乾燥
約1ヶ月〜2ヶ月十分に乾燥させる。
泡盛古酒/焼成 3.焼成
土にあった焼結晶度で均一に焼き上げる。
泡盛古酒/焼き上がり 4.焼き上がり
焼結収縮率が極めて大きい土を使っているのでA→Cでは収縮率が約45%にも達する。
泡盛古酒/甕断片 5.甕断片
きめの細かい土で完全に焼きしめているため密度が高い焼物となる。
泡盛古酒/甕出し 6.甕出し
自らひとつひとつ丹念に焼き上がりを確かめる大城会長。

忠孝荒焼甕の豆知識
南蛮荒焼とは?
琉球王国が海外交易を盛んにおこなっていた15〜16世紀に、東南アジアから伝来した南蛮甕を起源とし、釉薬を使わずに生地のまま焼き締めた焼き物をいう。

なぜ泡盛の熟成に荒焼きはよいのか?
荒焼は土に含まれている鉄分・カルシウム・マンガン等の金属成分が甕より溶け出して触媒作用をし熟成を促進する。

熟成とは?
泡盛に含まれている成分が、年月の経過とともに、香味の調和がとれ、芳醇な香りとまろやかな味となる。その変化を熟成という。

窯変とは?
焼成中に火炎、あるいは他の原因により予期しない色相の変化があらわれること。

甕をたたくと?
収縮率45%で焼き締まっているため、金属音がする。

どのような窯で焼いているのか?
窯元自ら設計した大型ガス窯を使用。均一に焼けるガス窯でありながら、一つひとつ手作りならではの窯変が楽しめるよう細部に工夫が凝らされている。

泡盛の古酒とは?
度数に関係なく、3年以上貯蔵し、熟成した泡盛をいう。

泡盛のおいしい飲み方は?
一般にはウイスキーと同じ、ストレート、オンザロック、水割り、お湯割りで飲まれる。水やお湯で割っても伸びがきき、風味や香りもかわらず美味しくいただける。



忠孝酒造株式会社

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